オフ会が無事終わった次の日
あまりにお天気が良すぎたので、オッサンと水遊びをして、そのままシャンプーした
オッサンは綺麗好き
ブラッシングをすると気持ちよさそうに体をくねらせる
キモチワルイな~
大量の抜け毛に感心しながら、
ゴシゴシ
オッサン不満げ
もっと優しく洗ってくれない?
洗濯機じゃないんだから。
ゴシゴシ
綺麗になったら、オッサンの白さが際立ち、オッサン、生まれたてのバンビみたい
肛門腺をしぼり、
つめを切って、
ひげも切って、
風邪ひくから、軽く乾かして、
年寄りはスピードが命
オッサンは綺麗好き
とっても綺麗好きの潔癖くんだから、シャンプーも大好きだ
体をゴシゴシ洗っていたらオッサン
初めてちゃんと私の目をじっと見て、ありがとうと、言ってくれて、ペロペロ舐める
ちょっとキモイけど
母、カンドー
初めて通じあえた気がした
この数ヶ月、
ずっと戦っていた
1歩進んでは2歩さがり、
その繰り返し
どうせ、オレのことなんて、誰も分かってくれない、
そうぼやくオッサンに
ちょっと近づいたと、わかりあえた?と思ったら、またその自信はガラガラと打ち砕かれ、
今までお預かりしたどんなコにも、似ていなく、経験も、役には立たなかった
いつも支えてくれる仲間が言った
荷物は、分け合えば、軽くなり
分け合わなければ、喜びは倍になると。
欲張りな、私は、それならば後者をとろうと思った
もうちょっと、頑張ろう、もうちょっと頑張ろう、
ずっと自分なりに模索した
ずっと側で支えてくれた、私の大事なお友達が
頑張らなくていい、そういった
肩の力が抜けた
ずっと、構ってもらえなかったおっさんは
人に甘えるのも分からない、へたくそ。楽しい事も、他の子よりも、全然しらない
オッサンを保護したとき、あの綺麗好きのオッサンが、とっても汚かったから、時間も手間も愛情もかけてもらったことなんて、一度もないのだろう。
この年齢になるまでずっと。
そのオッサンに今更、人を好きになれ、私を信じて、家庭犬として、といったって、それはあまりに、無理というものだろう。
オッサンはそんな事、なにも望んでない
オッサンの望みは
ずっと側にいてほしい、もうどこへも行きたくない
ゴハンをきちんと2かい、もらえること
ただそれだけ。
その当たり前の事がオッサンにとっては、それしか知らないおっさんにとってはとっても大事な事だった
そんなことすら、気が付くのに、ずいぶんと時間がかかってしまった。
もう散歩もそんなには行けない
1時間もいけば、今にも死にそうな顔をしてついてくる
オス犬に会えば、遠くだって、吠えられてなくたって、どんなに優しそうなコであっても、背中の毛が逆立つ
自分の体力の衰えはオッサン自身が一番分かってる
だから、オッサンはうちに来た
うちの子たちは、オッサンにとって、ものすごーく楽なのだ
興味もなければ、
遊ぼうと!誘われる事もない
あ?オッサン今日も生きてたの?
オッサンご機嫌いかが?
オッサンが、なぜうちに来たか、オッサンと向き合えばむきあうほどよーく分かる
オッサンと私
私とオッサン
似てる部分も見つけちゃった笑
オッサンは、うちに来たときより、年をとった
どんどん体の毛は白くなり、
背中の茶色の毛も白い毛が混じるようになり、
背中もなんだかまるまって、年寄りくさい
自分の聞きたいことは聞こえるくせに都合のわるい事や聞きたくないことは聞こえないフリをするところも、
年寄りくさい、笑
オッサンはどんどん赤ちゃんみたいな顔になる
お星様になったジャスパーもそうだったっけ。
一日、結構な量を食べてるのに、全然太らない、むしろ、どんどん痩せる
オシッコをしたって、足を下ろせば、フラついてるし
自分のオシッコが足にかかって、あーあ的な顔してるし、、
おっさんは今幸せ?
オッサンに私がしてあげられること
ずっと側にいること
特別なことはできないけれど、どうぞ、好きなだけうちにいて。
この連日の暑さが、高齢のオッサンには、しびれます。
オッサン
若くはないけれど
オッサンのペースで、オッサンの自由に。
私達、家族は、いくらでも、つきあうわ。
犬はいつだって、自分の身をもっていろんな事を教えてくれる
その想いに、人はどれだけ気がつけているのだろうか。
いつもそう思うのよね~
なんちゃって。
オッサンシルバーライフを謳歌中~
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